以上のような結果になりましたが、見てわかる通りそれほど劇的に温度が下がるということはありませんでした。 考えられることとしては、もともとPentiumDのリテールクーラーは中心部分に銅を使ってあったり、ヒートシンクが厚かったり、 ファンの回転数が可変式で回転数がそれなりに高かったためだと思います。 リテールファンは実際に負荷が掛かると回転数が上がり音がかなりうるさくなるのに対し、忍者は固定回転数なので音が常に一定で静か、というメリットはあります。
おまけで掲載したCore2Duoについてですが、このCPUはアイドリング時にFSBを下げて温度と消費電力を下げる(BIOS設定で変更可)ようになっているので、 普段は温度が低く、負荷が掛かると一気に温度が上がる、という感じです。 ケース背面のファンは、CPU温度と連動して回転数が変わるマザーボードのコネクタに接続してあるので、すべての状況のときに一定回転数で回すと、おそらくもう少し違った結果になると思います。 あと、このケースは付属ファンが8cmということもあり、あまり温度的に良くないみたいで、温度が少し高めのような気がします。
総合的な評価を私見ながらすると、交換することで劇的に冷えるようになる、ということはなかったですが、冬場などはファンレスにできて(メーカーもそれを想定)静音効果は高いのではないかと思います。 もう少し冷やしたいと思う場合は、ケース内の温度を下げるように工夫するか、付属のファンをもう少し冷えるものに交換すると良いかもしれません。 この手のCPUクーラーはヒートシンクを冷やしながら、ケース内の空気の流れも作れるのがいい点かもしれません。 特に、ケースの外側付近ではなく中心付近でファンが回るため比較的静かなような気がします。